コムパルソリイ・サイエンスNo.44




「植物に対するストレス(Stressed out Plants)」
 


 Various stresses affect plants, plants growth decrease. In order to cultivate the plants healthy, we should be aware of the stresses to them.

 最近、ガーデニングがちょっとしたブームらしいですが、植物を育てることは自分の心を育てることにもつながっていいかもしれませんね。

 さて、植物を健康に育てるには、どのようなことに気を配ったらいいでしょうか。水やり、肥料、土づくり、光のあたり具合などを考えますね。ところが、この他、植物に対するストレスも考慮する必要があるのです。ストレスの例としては、下記のようなものがあります。

○ 風
○ 振動(工事などや地震)
○ 虫食い
○ 酸性雨
○ アルカリの薬剤
○ 密度
○ 人が触ることによるストレス
○ ストレス間の相互作用

 どのストレスも思い当たりますか。人が触るというのは、オジギソウのことを思い浮かべてもらえばいいでしょう。オジギソウは、人が触ると葉を閉じますが、あれはストレスだというのです。実験例としては、トマトを用いて、これらのストレスにどう植物が対応しているかというものがあります。ほとんどのストレスに対して、植物は、伸長を抑制する方向に対応しますが、人が触ることに対しては若干伸長を促進するという結果が出ています。意外ですが、なでると植物も気持ちいいと思うのでしょうか。

 逆に、このストレスに対する反応を利用して、背の低い植物に育てたり、茎の太い植物に育てたりといったこともできるでしょう。麦踏みなどはこのストレスに対する植物の反応を利用した育て方なのでしょう。音楽に対する植物の反応のことも言われますが、ここで、参考にした実験では述べられていませんでした。風が強いところでは、風が吹いてくる方向にはほとんど枝が伸びず、風が吹いてこない側だけが伸びているといった典型的な反応を見ることができます。

 このことから、考えると、空港の植物や高速道路の植物は、かなりのストレスにさらされていることになりますね。




 
※Daniel Barstow "Encouraging Student Biological Research though Teacher-Scientist Partnership" 1996

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