コムパルソリイ・サイエンスNo.34




「電気について」
 


 我々の生活は、電気なしには成り立たなくなっています。この空気のような存在の電気について知っておくことは、生きていくうえに大切なことです。

 よく知られている電気の単位は、W(ワットWatt)ではないでしょうか。これは、電力のことで、
 電力=電圧×電流
となっています。ですから、40Wの蛍光灯をつけると、0.4A(アンペアAmpere)の電流が流れることになります。今、家庭の電流は、全体で40Aぐらいまで使えるようになっているのではないでしょうか。僕が結婚した当時のアパートは、15Aぐらいだったと思います。だいぶん電気を使うようになりました。

 家庭で支払っているのは、電力量の単位です。
 電力量=電力×時間
です。1Wの電力を1秒間使ったときの電力量を1W秒と言います。家庭での消費電力は大きいので、kWが単位として使われています。3600000W秒ですね。1ヶ月どのくらい電力を使っているか、見直してみるといいですね。この1W秒は1J(ジュールJoule)と同じです。

 例えば、1200Wのヘアードライヤーを10分間使ったとすると、
1200×60×10=720000=720kW
ということになります。
 電気に関係して、気をつけなければならないのは、感電です。人間の皮膚は、乾燥していると抵抗が大きいが、濡れると抵抗が小さくなり危険なのです。mA(ミリアンペア)レベルの電流が流れても危険なので、先に述べた蛍光灯のような少ない電流でも危険です。

 しかし、いざ感電して自殺しようとすると難しいらしく、感電自殺を行う人は、電気関係の学校を卒業した人か、そのような関係の職業の人にしかできないとのことです。安全に扱うのも、節約した利用をするにも、知識が必要なのですね。






 
※「死に方がわからない」柳田純一/集英社 1997年

※「中学校1分野下」戸田盛和ら/大日本図書 1996年

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※30号の話は、北村麻也子さんから提供してもらいました。有難うございました。




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