Home  ★2005.7.3.作成

脊椎動物(哺乳類)Vol.1

モグラ目・コウモリ目


トガリネズミ科、モグラ科(モグラ目)・キクガシラコウモリ科、ヒナコウモリ科(コウモリ目)・・・22種

コウベモグラ(モグラ科) Mogera robusta

■2005.9.2.更新  


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○○科・MENU

▼Vol.1 モグラ目(*トガリネズミ科、モグラ科)・コウモリ目(キクガシラコウモリ科、ヒナコウモリ科)
モグラ科  キクガシラコウモリ科 ヒナコウモリ科 


No. 科名 種名
学名
漢名
体長L Photo 日時/場所 コメント 希少性 繁殖
1 トガリネズミ科 トガリネズミ
Sorex caecutiens
尖鼠
頭胴長:4.8-7.8cm 尾長:3.9-5.5cm 200X.XX.XX.
川上村・上北山村・大塔村
 本州中部や四国では高山の森林や低木林の落葉層に棲んで、昆虫・クモ・ジムカデなどを捕食する。分布:北海道、本州、四国。奈良では川上村、上北山村でその生息が確認されている。 ★★★★★ 4〜8仔(4月〜10月)
 
2 カワネズミ
Chimarrogale himalayica
川鼠
頭胴長:10.3-13.3cm 尾長:9.4-10.5cm 200X.XX.XX.
上北山村・天川村・大塔村
トガリネズミの中では大型で尾が長く、山間の渓流に棲み、日中にも活動する。水中に適応していて、魚、水生昆虫、ヒル、ミミズ、サワガニ、カワニナなどを捕食する。分布:本州、四国、九州   ★★★★ 2〜4仔(春と秋)
 
3 ジネズミ
Crocidura dsinezumi
地鼠
頭胴長:6.1-8.4cm 尾長:3.9-6.0cm 200X.XX.XX.
西吉野村・大塔村
本州のものは南に行くほど大型になる。尾の根元にまばらな長い毛がある。腹は色が薄い。低地の河畔、水辺、農耕地周辺、低山帯の低木林に生息し、小型昆虫やクモ類などを捕食する。跳躍力がなく、墜落缶などに落ちるとはい上がれない。奈良では西吉野村の人家、大塔村などでその生息を確認している。   ★★ 3〜4仔(春)
 
4 モグラ科 ヒメヒミズ
Dymecodon pilirostris
姫日不見
頭胴長:7.0-8.4cm 尾長:3.2-4.4cm 200X.XX.XX.
川上村
非常に小型のモグラで、耳介を欠く。手はやや広くなっている程度で幅は長さより著しく小さい。尾は長く、頭胴長の3/5ぐらい。比較的標高の高い草地、低木林、高木林などにすみ、主にミミズ類を捕食するが、ジムカデ、クモ類も捕食することがある。分布:本州、四国、九州(日本固有種)。 ★★★★★ 1〜3仔(春)
 
5 ヒミズ
Urotrichus talpoides
日不見
頭胴長:8.9-10.4cm 尾長:2.7-3.8cm 200X.X.XX.
大塔村、奈良市、大和郡山市、都祁村(奈良市)
小型のモグラで耳介を欠く。低山帯の草原、低木林に多く、落葉・腐植土層で半地中性の生活をするため、手はやや大きいが幅は長さより小さい。尾は太く棍棒状で、頭胴長の1/3ぐらい。分布:本州、四国、九州(日本固有種)。   ★★ 2〜5仔(春)
 
6 ミズラモグラ
Euroscaptor mizura
みずら土竜
頭胴長:8.0-10.6cm 尾長:2.0-2.6cm 200X.X.XX.
香芝市他
 小型の真性モグラ。ヒミズよりは大きく耳介を欠く。手は大きく発達し、幅と長さがほぼ等しくツメはまっすぐで強大。吻上部の肌の露出部は長三角形。低山から高山帯までの森林に生息するが数は少ない。昆虫、ミミズ、ジムカデ類、ヒル類を捕食する。分布:本州(青森〜広島)日本固有種。 ★★★★★  ( )
 
7 アズマモグラ
Mogera wogura
東土竜
頭胴長:12.1-15.9cm 尾長:1.4-2.2cm 2005.8.10.
※和歌山県田辺市(龍神村)産
 モグラ属の中ではもっとも小型。尾は短く、吻上部の肌の露出部は長方形。このモグラの特徴として上の門歯の並びが浅いV字型であることである。分布:本州中部以北、京都、紀伊半島、広島、小豆島、四国の一部。日本固有種。 ★★★ 2〜6仔(春)
 
8 コウベモグラ

神戸土竜
頭胴長:12.5-18.5cm 尾長:1.4-2.7cm 200X.XX.XX.
奈良盆地、五條市
この種は、モグラ属ではもっとも大きく、外形や毛色などはアズマモグラに非常に似るが、上の門歯が円弧状にならぶことで区別できる。 2〜6仔(春)
 
9 キクガシラコウモリ科 キクガシラコウモリ
Rhinolophus ferrumequinum
菊頭蝙蝠
前腕長:5.6-6.5cm 体重:17.0-35.0g 200X.XX.XX.
奈良市、御所市、川上村、天川村、西吉野村、黒滝村、東吉野村、上北山村、下北山村、大塔村、十津川村
日本本土産の洞穴性のコウモリの中では最大のコウモリ。ねぐらは洞穴、廃屋、採餌は、小回りの効く広短型の翼を使って森林内で大型の昆虫も捕食する。分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡、対馬、五島列島、屋久島。奈良では冬眠洞しか見つかっていない。西吉野村には冬眠期に100頭以上が集まる廃坑がある。   ★★★ 1仔(初夏)
   
10 コキクガシラコウモリ
Rhinolophus cornutus
小菊頭蝙蝠
前腕長:3.6-4.4cm 体重:4.5-9.0g 200X.XX.XX.
御所市、川上村、天川村、西吉野村、黒滝村、東吉野村、上北山村、下北山村
キクガシラコウモリと大小の棲み分けをしている。暖かい湿度が高く洞穴を好み、冬眠期には洞窟でも奥の方で見られることが多い。キクガシラコウモリより密なコロニーを作る。森林の地面や川面すれすれに飛行し、ガなどの昆虫を採餌する。分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡、大島、三宅島、御蔵島、八丈島、対馬、壱岐、屋久島など。日本固有種か?   ★★★ 1仔(初夏)
   
11 ヒナコウモリ科 モモジロコウモリ
Myotis macrodactylus
腿白蝙蝠
前腕長:3.4-4.1cm 体重:5.5-11.0g 200X.XX.XX.
川上村、天川村、西吉野村、上北山村、下北山村
 洞穴性のコウモリ。モノトーンの黒色。褐色系のものもいる。ねぐらでは穴や岩の割れ目に入り込むことが多く、日中河原の石の下で見つかることもある。夜、川を行き来してカワゲラ、カゲロウ等の小型昆虫を採餌する。「モモジロ」とは股間に白い毛が生えているためにそう呼ばれる。後ろ足が大きく目立つ。分布:分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡、対馬。奈良県では、吉野川分水で褐色系のものを見ている。 ★★★★ 1仔(初夏)
   
12 クロホオヒゲコウモリ
Myotis pruinosus
黒頬髭蝙蝠
前腕長:3.0-3.4cm 体重:4-7g 200X.XX.XX.
野迫川村、川上村、上北山村
 樹洞性のコウモリ。照葉樹林帯の上部に生息すると言われている。黒っぽい体毛で、差し毛の先端が銀色に輝く。分布:本州、四国。日本固有種。奈良県では前田先生が確認。 ★★★★★ 1仔(初夏)
   
13 ヒメホオヒゲコウモリ
Myotis ikonnikovi
姫頬髭蝙蝠
前腕長:3.3-3.6cm 体重:4-7g 200X.XX.XX.
野迫川村、川上村、上北山村
 樹洞性のコウモリ。ブナ帯の下部より上に生息すると言われている。黒褐色の体毛で、差し毛の先端が金色を帯びる。分布:北海道、本州(中国地方を除く)。奈良県では前田先生が確認。 ★★★★★ 1仔(初夏)
   
14 ノレンコウモリ
Myotis nattereri
暖簾蝙蝠
前腕長:3.8-4.2cm 体重:5-8g 200X.XX.XX.
川上村、下北山村
 洞穴性のコウモリ。数十頭で群れることもあるが単独も多い。腿間膜の後縁に細毛があり、それが暖簾状なので「ノレンコウモリ」と言う。分布:北海道、本州、四国、九州。発見例は少ない。 ★★★★★ 1仔(初夏)
   
15 アブラコウモリ
Pipistrellus abramus
油蝙蝠
前腕長:3.0-3.7cm 体重:5-10g 200X.XX.XX.
奈良盆地とその周辺
 家屋性のコウモリ。数頭から100頭のコロニーで家屋の瓦の下、屋根裏、通気口、板塀の隙間、雨戸の戸袋などをねぐらにする。都市型のコウモリ。分布:北海道、本州、四国、九州、対馬、奄美大島。奈良盆地ではいないところがないぐらい多く、周辺の里山に入り込んで採餌しているものも多い。 1〜3仔(初夏)
   
16 モリアブラコウモリ
Pipistrellus endoi
森油蝙蝠
前腕長:3.2-3.4cm 体重:5-9g 200X.XX.XX.
上北山村、天川村
 樹洞性のコウモリ。赤褐色、黄褐色を帯びた体毛を持つ。アブラコウモリが人家近くで生息するのとちがい、天然林に生息する。分布:本州(中国地方以外)、四国。日本固有種。 ★★★★★ ?仔(?)
   
17 ヤマコウモリ
Nyctalus aviator
山蝙蝠
前腕長:5.7-6.6cm 体重:35-60g 200X.XX.XX.
上北山村、大塔村、高取町
 樹洞性のコウモリの中では最大級のコウモリ。光沢のある明るい褐色の体毛を持つ。分布:本州、対馬、壱岐、福江島。奈良でも大塔村、上北山村(大台ヶ原)で確認されている。 ★★★★★ 2仔(初夏)
   
18 ヒナコウモリ
Vespertilio superans
雛蝙蝠
前腕長:4.7-5.4cm 体重:14-30g 200X.XX.XX.
奈良市、上北山村、天川村
 大木の多い地域では樹洞性だが、家屋や海食洞も繁殖やねぐらに使う。青森県では向山氏の手によって全国で初めて蝙蝠小屋を建ててこの種のねぐらを神社の社から動かすことに成功している。分布:北海道、本州(中国地方を除く)、九州。奈良でも、秋口天川村で山越えの大集団の捕獲例がある。 ★★★★★ 2仔(初夏)
   
19 ウサギコウモリ
Plecotus auritus
兎蝙蝠
前腕長:4.0-4.5cm 体重:5-13g 200X.XX.XX.
川上村、黒滝村、西吉野村、天川村、上北山村、下北山村
 やや北方系のコウモリ。樹洞や洞穴で繁殖する。涼しいところを好むようである。耳介がとても大きく、その姿が兎に似ることから「ウサギコウモリ」と呼ばれる。冬眠時は、この耳介は体側にたたんでいて、耳珠が飛び出ているので別のコウモリに見える。分布:北海道、本州(中国地方を除く)、四国。奈良県では洞穴での発見が中心である。和歌山県高野山では廃屋で繁殖コロニーが発見されている。 ★★★★★ 1仔(初夏)
   
20 ユビナガコウモリ
Miniopterus fuliginosus
指長蝙蝠
前腕長:4.5-5.1cm 体重:10-17g 200X.XX.XX.
奈良市、桜井市、川上村、西吉野村、上北山村、下北山村
 洞穴性のコウモリ。数千頭〜数万頭の密なコロニーを作る。狭長型の翼をもち、小回りが効かないが高速で上空や水上を飛翔し、小昆虫を主に採餌する。分布:本州、四国、九州、対馬、佐渡。奈良県では下北山村で大きな冬眠集団が確認されているが、和歌山県の白浜にその多くが出産で移動することがわかった。 ★★★ 1仔(初夏)
   
21 テングコウモリ
Murina leucogaster
天狗蝙蝠
前腕長:4.1-4.6cm 体重:9-15g 200X.XX.XX.
川上村、西吉野村、黒滝村、天川村、上北山村、下北山村
 主に樹洞性だが、洞穴にも入る。最近、春先に洞穴を集団で利用していることがわかってきた。鼻孔が二股状に突き出ており、その姿が鼻の長い天狗に似ることから「テングコウモリ」と言う。灰褐色の体毛に金色の差し毛がある。腿間膜も長い毛で覆われている。分布:北海道、本州、四国、九州。 ★★★★★ ?仔(初夏)
   
22 コテングコウモリ
Murina ussuriensis
小天狗蝙蝠
前腕長:2.9-3.3cm 体重:3.5-6.5g 200X.XX.XX.
上北山村、天川村
 テングコウモリと大小の棲み分けをしている。樹洞性のコウモリである。木の茂み、落ち葉の下などでも見つかることがある。分布:北海道、本州、四国、九州、対馬、壱岐。 ★★★★★ 1〜2仔(初夏)
   

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